悔しいけどライフハック本が刺さった話
何故業務が終わらないのか
私はサラリーマンである。職責がやや広いきらいはあるが、特段変わっているわけではない。なのに終わらない。帰れない。寝れない。ちょっと普通じゃない。体が本格的に壊れてきたので、一度仕事のやり方を見直す必要があった。
そこで本屋で物色していると、『仕事と自分を変える「リスト」の魔法』を自然に手に取っていた。普段は妙なプライドが邪魔して絶対に取らない類のタイトルではあるが、心が弱るとはこういう事である。
TODOリストが形骸化している
つらいことは文章化させると心の平穏を取り戻せることは、今迄の人生経験にも裏打ちされている。実際TODOリストを作るだけでも、だいぶ落ち着くものだ。
吐き出す作業は”ブレインダンプ”と著書では表現されており、”ダンプ(電子データをシステムから吐き出す際の表現)”が大好きな私はその表現を気に入った。ブレインダンプしよう。
しかし、ブレインダンプして作ったTODOリストが終わらない。1週間たっても最初の5行が変わらない。そんな事が起きた事はないだろうか?私はある。無能の証左である。言い訳させてください。
私の業務は主に ①ビジネス戦略の構築と社内オペレーションへの実装 ②全国営業補佐と顧客トラブル対応 ③特別案件へのPMとコンサルティング に分けられるが、業務配分と優先順位がダイナミックに変動する。正確には、業務指示がウォーターフォール型ではない為、業務指示が各所から乱発し、私の中の優先順位を上げようと煽り連絡が横行するのだ。特に②。
そんなことは皆同じだった
言い訳も虚しく、本では既に陥りがちな問題として上記は列挙されている。人類の歴史からすれば、私の悩みなど先行研究があって当然なのだ。
特に、センセーショナルな例ではあるが、ベツレヘム鉄鋼社が当時コンサルタントとして名をはせていたアイビー・リー氏から受けた指摘は、「おっしゃる通りです、、、」のお気持ちになれる。
- 毎日の終わりに、次の日に実行する最重要なタスクを6つ以下、書き出す。
- それら6つに、優先順位をつける
- 明日出社したなら、その6つの中で最重要タスクを終わらせること。それが終わる迄は次のタスクに進んではいけない。
- 次のタスクも同じ要領で進め、1日の終わりに完了していないものは次のリストに加える事。
- これを毎日、必ず繰り返すこと。
最後は箴言で締めくくられている。
「仕事を進めるとは、優先度の高い少数の重要なタスクと向き合うことだ」
はーーー。
諦められるようになろう
私は全ての抱えているタスクを自分の手元から放たないと心の平穏が得られなかった。金夜は野球のノックでボールを打ち続けるが如く、朝3時までメールを打ち切らないと週末に休んだ気がしない。だが友人の声が改めてこだまする。「それはお前の仕事じゃなくて、会社の仕事だから。」
煽り電話やメールに負けない、鈍感力が、必要なお年頃なのかもしれない。
素直なのでまずTODOリスト。あとはやってみるか。
・TODOとPedingをカラム分けした独自リストを作成
・業務日の19:00~19:30はリストを更新作成し、上長に提出でリガーを保つ。
・リスト内TODOを終えるまでPendingに手を付けない。
・所要時間を鑑みて明らかに無茶があるものは、週次で上長報告。
自分を言語化する意味
本では、リストを活用した自己分析も触れられている。「本当に好きな映画3本」をあげられるだろうか。私は色々みているはずだが怪しかった。これは他人の人生を生きき過ぎていないか、という警鐘として捉えられる。
秀逸なまとめ記事や誰かのツイッターに共感することは、楽でし気持ちがいい。上位互換が簡単に見つかるこんな世の中では、自己分析は自らの卑小さを浮き彫りにしてくるので正直あまり好きでない。だが、自分を言語化することを恥ずかしがって怠っていると、肝心な時に決断をする材料がなくなりそうだ。社畜という自虐もほどほどに。
ところでプロフィール帳とか小学生のとき流行ったけど、あれ100均で売ってるのかな。
そのほかTIPS
- 1-3-5リスト:最重要タスク(1)、重要タスク(3)、雑用(5)
- タスク粒度は本人が気になるレベルで設定
- DoingリストとPendingリストでカラム分け
- 週次レビューの設定:重要A(前日残タスク)、雑用B(前日残タスク)、重要C(当日タスク)、雑用D(当日タスク)があるとき、どれからやるのか。絶対起きる。
- トリガーリストでブレインダンプする:質問文テンプレートでダンプしやすくする。ex.カレンダーにないスケジュールは?早めに始めて楽になる仕事は?後でリスクになることを忘れてない?いわれる前に提案すべきことは?謝罪や説明すべき対応で先送りにしていることは?
- 分人思想でタスクの矛盾をバランスする:家庭と仕事のバランス的な
その他にも、色々あるが省略。飽きてきた。
特にビジョンに関する長期的タスク管理(世界旅行に行きたいっていうけどいつ行くの問題)については完全に省いている。